Three to Four

毒にも薬にもならない文字の羅列

オフライン人狼ゲームはいかが Gaming #6

VITA末期に現れた名作

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 以前から気になっていたグノーシアをプレイ。かなりのめりこんでしまって、3日ほどで一気にクリアまで突っ走ってしまった。グノーシアは、今年の6月に入ってからPSVITAでリリースされた異色のタイトル。PSVITAというハードはもう生産も出荷も終わっている完全な過去ハードなので、このタイミングで新規ゲームタイトルが出るというだけで驚きなのに、それが各所でかなりの高評価を得ているのだから気になるに決まっている。

 いわゆる人狼ゲームをモデルにしたゲームで、これもまた高評価を得たテキストADVのレイジングループととても似ている。レイジングループと違うのは、同じループモノでありながらも、向こうがあくまで一本道のストーリーラインであるのに対し、グノーシアは毎回ランダムに配役される人狼ゲームめいたものをプレイし、その結果に応じてストーリーが進行するという構造になっている。プレイヤー以外のキャラクターはAIによって議論に参加するので、同じ配役でプレイしたとしても同じ結果にはならないというのが面白い。

 プレイヤー含めキャラクターにはRPGのようにステータスが振られていて、議論に大きく影響するだけでなく、それぞれのキャラクター性も表現することができている。プレイヤーのステータスはワンゲームが終わるたびに手に入る経験値で上げることが可能だ。これがどう影響してくるかというと、例えば、グノーシアは人狼ゲームと同じように1日に1人、投票によって選ばれたひとを吊るす(グノーシアではコールドスリープ)が、ここでは「かわいげ」というステータスが影響してくる。このステータスが高いと疑われにくく、疑われたときに他人の擁護を得られやすい。高圧的な物言いが多く、いかにも「かわいげ」がないキャラクターは初日に何の情報もない段階でとりあえず吊るされやすい。自分が人狼(グノーシア)側だった場合、とりあえず「かわいげ」のない奴を責めておこうというプレイングが有効になったりする。

 個人的には今年プレイしたタイトルの中でもトップに食い込むレベルの面白さだったが、もちろん欠点もある。大きくは2つ。まずストーリーを進めるために繰り返し繰り返しプレイが必要という点。ゲームプレイ自体は序盤以降は変わらないので、プレイヤースキルが序盤に上がりきってしまった、各キャラクターの動き方を早々に把握してしまったひとにとっては作業的に感じることだろう。人狼ゲームがそもそも嫌いなひとも、当たり前だが合わない。

 そしてもうひとつ、一番大きな欠点は、ハードウェアがPSVITAだということ。システム的にはPSVITAでないとダメということはないので、現行ハードやSteamへの移植待っています。。。

 

難易度ハードもやっぱりぬるい

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 ちょっと休憩していた風花雪月黄ルートを再開。1周目で手塩にかけた生徒を手にかけたくなくて、全員スカウトする暴挙に出てしまう。おかげでディミトリもエーデルガルトも、まったく人望のない王みたいになってて反省するベレト先生であった。

 ていうか黄ルートのディミトリの最期なんなんすかアレ…。つらすぎるんだが? はー、青獅子クラスに戻りたい。