Three to Four

毒にも薬にもならない文字の羅列

10月から12月読んだ本

 

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1月から9月は上の記事。

 

情景の殺人者 Scene Killer(森博嗣

XXシリーズ第3弾。シリーズ名も決まり、小川と加部谷がコンビで探偵事務所をやっているという、ある意味ボーナストラックみたいな話が今後も続くようでとても嬉しい。本書では、雪上!美女!流血!連続殺人事件!の謎を追う。2時間サスペンスのような緊迫シーンや盛り上がりどころがあり、エンタメとして読み応えがある。とはいえ、加部谷にはそろそろ幸せになってほしい頃合い。

謎解き 聖書物語(長谷川修一)

聖書物語とひとくちにいっても、いわゆる旧約聖書にフォーカスした内容だった。昨今の中東事情を掘りたくて読み始めたわけだが、まさか読んでいる最中にあれほどの出来事が起こるとは。期せずしてタイムリーになってしまったが、理解の掴みにはよかった。

三体X 観想之宙(宝樹)

三体、三体Ⅱ、三体Ⅲ、三体0と数ある三体シリーズの中で、本書は一際異彩を放っている。そもそも著者が違うということもあるが、もともとは二次創作としてインターネット上に投稿されたものだというのだから、それが刊行されてしまったということも含めて異質だ。とはいえその内容は本家に劣らず、三体Ⅲで残された数々の疑問や謎の多くを説明し、突飛でありながらおおよそ納得のできる答えを明示してくれる。あくまで二次創作であるということに留意する必要はあるが、三体Ⅲまでの旅を終えた読者は、そのロスを慰めるためにも手を出すべき1冊であるように思える。

岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた(ほぼ日刊イトイ新聞/糸井重里

早逝した任天堂前社長岩田聡についての記事をまとめた1冊。基本的にWebを漁れば読めるものだが、本としてまとめられているのはありがたい。現在の任天堂が持つであろう哲学を垣間見ることができる1冊。

奪われた「三種の神器皇位継承の中世史(渡邊大門)

FateSRをプレイして、そういえば三種の神器についてあまり詳しくは知らないなということで読んだ。ヤマトタケルが東方征伐で持っていき向こうで置いてきたことや、壇ノ浦で当時の天皇諸共沈んで紛失したこと程度は既知ではあったが、実際皇位継承の儀式にどれほどの役割を果たしているのか等について興味深い内容だった。途方もない時間存在するものとはいえ、短期間に何度も燃やしているとことか、結構な笑い話だと思う。

封印再度森博嗣

一昨年くらいからS&Mシリーズを読み直すということをやっているのだが、その一環。シリーズ5冊目。およそ10年ぶりの再読。初めて読んだときが既に刊行から時間が経っていたが、それから10年経っても色褪せないエンタメ性だなぁと今回読んで改めて感じた。作中に物質的なパズルが登場することもあって、シリーズの中でもより本格ミステリ感のある作品だと思う。

 

以上6冊。読みかけのが幾つかあって、残念ながら区切りよく新年を迎えることはできなかったけど、まぁよしということで。

ちなみに読んでいるのは、下2つ。

これが読み終わったら読もうと思っているのが、以下の2冊。

ということで2023年も終わり。読んだ本は全部で20冊でした。ゲームとかは後日まとめます。よいお年を。