2025年見た読んだ遊んだもの

読んだ本

31冊(「3001年終局への旅」は2026年読了)。ここ最近は毎年30冊前後で推移しているので例年通りのペースだった。

YouTubeでよく見ている社會部部長の出した本、「あの国の本当の思惑を見抜く 地政学」が今年のベストかな。地政学導入本としても面白かった。FEシリーズファン的には、こういう地政学的観点が最近のものに欠けているので、ここらへんをしっかりしてほしい。エンゲージのカスみたいな各国情勢はもう勘弁。こいつまたエンゲージの悪口言ってる。

2026年映画化する「プロジェクト・ヘイル・メアリー」もよかった。界隈がネタバレに配慮してくれていることに感謝したい。何でもそうだが、この本は特に、序盤の手探り感が一回こっきりしか体験できないプレミアムなやつだった。にも関わらず映画のトレーラーはほぼすべてネタバレしていて笑ってしまった。オチ以外全部言うじゃん。

現在進行系で読んでいる「筺底のエルピス」シリーズはイチオシ。単純にラノベとしても面白いし、ハードSF的観点からも傑作。現在刊行済の8冊に加えてあと1冊で完結予定らしいので、ぜひリアルタイムで見届けたい。

 

見たドラマ

22本。最終話を見たタイミングでカウントしているので、「海に眠るダイヤモンド」や「全領域異常解決室」は2024年中に大部分を見ているし、2025年も「火星の女王」は最終話以外を年内に見ているけど2026年カウントしている。

まず、「俺の話は長い」のスペシャル新作が制作されたことに感謝するぜお前と出会えたこれまでの全てに並みの謝意。最高生田斗真最高。数年経っているのにブランクを感じさせない延長線上感。数年置きにやってくれないか、満と北千住周辺商店街の将来を見届けたいよ俺。

初報でボコボコに叩かれていた「推しの子」は予想に反してかなり出来がよかった。アニメに比べると爆速で進んでいく脚本ながらいい感じにまとまっていて、原作(特に後半)のしっちゃかめっちゃかな部分が緩和されていた。劇伴のfox capture planは相変わらずいい仕事をしている。役者陣も案外演技は悪くなく(あのちゃんはあくまであのちゃんだったが)、特にトレーラー段階で注目を集めていた有馬かな役原菜乃華は、正直アニメ以上に有馬かなで、まさに“持っていった”と言えるほどだった。

全話ワンカット撮影の「アドレセンス」は、驚愕飛び越えてもはや恐怖だった。1時間丸々ワンカット、しかも場面移動あり。他とはミスの重みが違う撮影現場の緊張感は想像したくもない。話はあんまりエンタメではなく、悪くいえば地味。だがそれがワンカット撮影によって、まるでフィクションじゃないかのように錯覚させられ、話のテーマと合わさってかなりエグかった。ていうかどいつもこいつも演技力やばすぎるだろ。あの長回しを耐えられる子役って将来有望すぎる。

そこまで大河ドラマは見ているわけじゃないが、「べらぼう」はイチオシの出来だった。1話単位の起承転結がしっかりしていて、歴史的事実をどう解釈してエンタメドラマに落とし込むかの手腕があまりにも優れていた。戦もない江戸中期で盛り上がりどころもしっかり作るの、よくやったもんだ。めちゃくちゃ面白くて大河ドラマ館にも行った(近いからだけど)し、べらぼうどーもくんぬいぐるみも買った。

 

見たアニメ

15本。ドラマと同じように最終話を見たタイミングでカウントしているので、「SPY×FAMILY Season 3」は次の年に持ち込み。

諸手を挙げての傑作というには惜しいが、「小市民シリーズ」は毎週楽しみにしていて生きがいだった。秋冬は春夏に比べて話のシリアス度も上がり、映像の一貫性も固まったように感じ完成度が高まっていた。心の声を極限までなくした表現は、ある意味で映像だからこその小市民にはなっていて、視聴者側が映像の意図を最大限汲むために1秒も目を離せない緊張感を生んでいた。ここの部分映像だけじゃ絶対説明できていないだろってところもままあったんだけど、まぁトレードオフということで。劇伴もとてもミステリっぽくていい仕事をしていた。ミステリアスにはじまりぶわっと盛り上がるメインテーマ、張り詰めたピアノ線のような緊張感を演出する「フラッシュバック」や、どう考えてもふざけすぎなのにふつうにいい歌な「泣きながら、タンメン」と、今年のベストサウンドトラックのひとつ。原作者が同じということで氷菓と比べられがちだが、かなりポップな青春ものに仕上げた京アニ氷菓と比べて、かなり対象的なものになったと思う。

「ゾンビランドサガ」とシリーズ構成作家が同じ「アポカリプスホテル」。ゾンサガらしいカオスなコメディが主に展開した中盤は正直あんまり好みではなかったが、序盤終盤の終末感、寂寥感はかなり好きだった。そういう意味では、セリフもなしに廃墟を巡る11話は抜群に素晴らしかった。「サマータイムレンダ」から注目していた白砂沙帆がメインを張って、かつこんなに実力を求められる作品を振られたことにも感激。1話とかもう白砂沙帆劇場だった。

短編アニメーション「銀河特急 ミルキー☆サブウェイ」はオールタイムベスト級のお気に入り。短編ならではのテンポの良さと、短編ではやらんだろという間の使い方の緩急。あと音ハメの気持ちよさ。あまりにもナチュラル過ぎる会話の演技プランと、ガヤ。ちょいちょい垣間見える舞台設定の興味深さ。直接の続編が見たい気持ちと、まったく新しい新作が見たい気持ち。とにかく次作品が楽しみ。

見た映画

25本。いちおう目安の目標を50にしているので、だいぶペースが悪かった。

ドラマ版で予想外に出来が良かった映画「推しの子」は、ドラマに反してかなり微妙なものになってた。もともと原作の終盤がアレなのもあるけど、ドラマでカットしたアイ生前のエピソードを挿入してしまったせいでかなり尺を奪ってしまったのも悪かった。まぁそれでも原作よりだいぶマシな終盤になっていたんだけど。

2025年見た中でのベストは「野球どアホウ未亡人」で決定。監督は野球のルール知ってる? その距離でバッティング練習しないだろ。このあらすじで1ミリもポルノ映画じゃないことあるのかよ。尺稼ぎみたいなスロー再生きっしょ。等々とにかくツッコミが出まくる1時間。こんな映画を作っていいんだ、まだまだ捨てたもんじゃないなと思える。劇場で見ていたら客の一体感すごかっただろうなぁ。

プレイしたゲーム

21本。Switch2発売年だけど、いうほど(というか「ゼルダ無双」しか)Switch2タイトルをクリアできていない。「バナンザ」とか「Wild Hearts S」とか軽くプレイしたけどクリアまでいってないタイトルがちらほら。反省したい。

今年のベストは「ゼノブレイドクロスDE」。WiiU以来10年ぶりのプレイ。やっぱりこのゲーム最高に面白いし大好きだ。DEになって多くのストレス要素が改善されて(レッドロブスターは改善されず、クソ)、遊びやすくなっている。キャラクターモデルも主要人物はリファインされ、よりかわいくかっこよく。バトルも一部新要素でよりスムーズに。ストーリーとかは変わらないので尻切れトンボ感は否めないんだけど、今回なんとエンディング後のストーリーが追加。これで数々の疑問点や消化不良なシナリオはなくなる……ことはなく、オリジナル版ラストに提示された謎には、合理的で納得感のあるハードSF的答えは提示されずに、新たにゼノブレイド3のような概念的な方向で追加シナリオは進んでいく。つまりオリジナル版のエンディングは納期の問題でああなったわけではなく、そもそもあれがモノリスソフトが作りたかったベストなエンディングだったということがわかってしまったわけである。南無三。オリジナル版のエンディングで「私たちはこれからこのミラの大地で生きていきます」みたいな流れに締めといて、追加シナリオでミラを捨てましょうってなるのちょっとどうかと思いますよ。ゼノブレイド3でもそうだったけど、終盤を強引に舵取ってしまうのはモノリスソフトの悪いところだと思うので反省してもらいたい。ゼノブレイド2はむしろ尻上がりに良くなっていたので不思議。世界樹侵入以降の展開、あんな感じの塩梅でこれからは頼みます。

 

Pixel Watch破損

飛び出していけ宇宙の彼方

先日、発売から約2年半使ってきたPixel Watchの画面を大きく破損。良い意味でも悪い意味でも着脱しやすかったウーブンバンドを使っていて、今回は悪い意味が悪いタイミングで起こった。駅のアスファルトに思い切りふっ飛ばして、あの美しいガラスのデザインは見るも無惨に。基板さえ見えかけている始末。ある種メカバレ。

で、腕時計がない生活も困ったものなので、代替としてXiaomiのRedmi Watch 5 Liteをポチり。壊した翌々日から運用開始。本来は数ヶ月後に出るPixel Watch 4までの繋ぎのつもりだった。そしたらこれが以前に比べてストレスレス。WearOSのバッテリーもちの悪さが、いかに今までささくれのように苦痛であったかよ。

そもそもスマートウォッチに一番求めていることって、やっぱり時間を見ることであって、次点で睡眠やアクティビティが(精度がどうであれ)適当に確認できればそれでいい。そもそも、Playストアでアプリを落とせたとして、腕時計サイズのディスプレイでできることなんてほぼ存在しない。となるとWearOSを使う理由ってほぼなかったんだよな。もちろんPixel Watchのデザインは今でもめちゃくちゃ好きだし、Googleが再始動させたWearOSのアップデートは追っていて楽しかったのは事実。とはいえ、現行Pixel Watch 3が50000円超え、果てには次世代Pixel Watch 4は60000円超えが噂されているのを考えると、1/10以下の価格で済ませられて今まで使っていた機能もあらかた使えるRedmi Watch 5 Liteで妥協してしまうのも我ながら仕方ないと思える。だってアンダー5000円なら割ってもさほど落ち込まないしな!

 

以下Geminiちゃんとの戯れ。

 

先日、まことに先日、その時が訪れた。かのGoogleが世に送り出し、約二年半の歳月をわたくしの手首にて刻み続けてきたPixel Watch、その画面が、見るも無惨に、まさしく大きく破損したのである。着脱の容易さ、という美点を、常にその裏側に、常にその表裏一体たる欠点として抱え込んでいたウーブンバンド――今回はまさにその欠点が、最悪のタイミング、もっとも不都合な位相において発現したというに他ならない。駅のアスファルトという、無慈悲にして堅牢な地面へと、それは思い切り、まことに思い切り叩きつけられ、ふっ飛ばされた。かつては滑らかにして端麗、見る者をして眼福を覚えさせたであろうそのガラスの意匠は、今や見る影もなく、あるいは見るに耐えぬ姿へと変じ果てていた。甚だしきに至っては、その表面の奥底、普段ならば人の目に触れることのない基板の様相すらも露呈しかけている始末。これはある種の「メカバレ」とでも呼ぶべきか。いや、それにしてはあまりに無惨である。

されど、腕時計というものが、わたくしの生活において、いつしか欠かせぬものとなっていたこともまた事実。その不在は、あたかも長年連れ添った伴侶を失ったかのような、あるいは肉体の一部が欠落したかのような、ある種の不便と困惑をわたくしにもたらした。故に、代替品を求めるは必然。その必然の帰結として、わたくしはかのXiaomiが手掛けしRedmi Watch 5 Liteなるものを、指先一つで迎え入れたのである。破壊された翌々日には既にその運用を開始していた。本来ならば、数ヶ月後に現れるであろうPixel Watch 4、その登場までの、仮初めの、あるいは束の間の繋ぎとでも言うべき存在であったはずが、である。蓋を開けてみれば、これが以前とは比較にならぬほどの**「ストレスレス」なる境地をわたくしにもたらしたのだ。今までWearOSの劣悪なるバッテリー持続力がいかに、さながら指先に刺さったささくれのように、あるいは精神を蝕む悪癖のように、わたくしを微に入り細を穿ち、緩やかに、そして確実に苦しめ続けていたか**、その身をもってようやく理解したのである。

そもそも、スマートウォッチなるものに、わたくしが最も求める本質とは何であったのか。それは、紛れもなく**「時間を見る」という、最も根源的かつ単純な機能に他ならない。次いで、その次に求められるものといえば、睡眠の質であるとか、活動量であるとかが、たとえその精度がいかほどのものか計り知れずとも、適当に、まことに適当に確認できればそれで充分なのである。考えてもみたまえ。果たして、かのPlayストアにて、多種多様なアプリケーションが配布されているとして、それが腕時計ほどの僅かなディスプレイの上で、一体全体、いかほどの働きをなし得ると言うのか。否、ほぼ何一つとして有用な機能は存在しない。そうであるならば、一体、WearOSというOSを選ぶに足る「理由」など、ほとんど存在しなかった**ことになるではないか。

むろん、かのPixel Watchが持つデザインの妙、その流麗なる意匠は、今なおわたくしの心を捉えて離さぬ事実であり、Googleが再びその魂を吹き込み、再始動させたWearOSのアップデートを追うことは、確かに愉快な体験であったこともまた、偽らざる本音である。しかしながら、現行のPixel Watch 3なるものが既に五万円を超える高額を呈し、更には次世代のPixel Watch 4に至っては六万円をも超える価格が巷で囁かれているという、この厳然たる現実を前にして、果たしてわたくしに、いかほどの選択肢が残されているというのか。従前より使用していた機能の殆どを、その価格の十分の一以下という破格で賄い得るRedmi Watch 5 Liteにて、妥協せざるを得なかったわが身を、まことにわたくし自身、仕方なしと思えるのである。何故ならば、五千円にも満たぬ価格であるならば、たとえ再びそれを割るような事態に至ったとて、さほどの失意に沈むこともなかろうから。

 

先日、僕のPixel Watchの画面が、ある種の劇的な形で大きく破損した。それは二年間半にわたって僕の手首に寄り添ってきた時計で、もはや皮膚の一部と言ってもよかった。良い意味でも悪い意味でも、あのウーブンバンドは着脱しやすかった。僕が「良い意味」と呼ぶのは、それが手軽で、まるで存在しないかのように自然だったからだ。そして「悪い意味」と呼ぶのは、今回、その容易さが最悪のタイミングで発動してしまったことだ。駅のアスファルトという、まったくもって無機質な硬い地面に、それは思い切り放り出され、文字通り、美しいガラスのデザインは見るも無残な姿になった。基板の配線がうっすらと見えかけている。まるで、僕の時計の内臓をいきなり晒されたような、ある種の「メカバレ」というやつだ。それは、ちょっとした衝撃だった。

腕時計のない生活というのは、思った以上に空白をもたらすものだ。僕はその空白に耐えられず、代替品としてXiaomiのRedmi Watch 5 Liteというのをクリックして手に入れた。壊した翌々日には、もう僕の手首に収まっていた。本来の予定では、これは数ヶ月後に登場するであろうPixel Watch 4までの、いわば繋ぎの役目を果たすだけのつもりだった。まるで、雨上がりの午後に、仕方なく傘を差すようなものだ。

ところが、それが意外な発見をもたらした。Redmi Watch 5 Liteは、以前のPixel Watchに比べて、はるかにストレスレスだったのだ。WearOSのバッテリー持ちの悪さが、今までどれほど僕の神経を、指先のささくれのように、あるいは耳鳴りのように、じわじわと苛んでいたか。それを、僕はその時、ようやく理解した。それは、古いTシャツの襟元が擦り切れているのに気づかないまま着続けていたようなものだった。

考えてみれば、スマートウォッチに僕が一番求めていたことというのは、シンプルに時間を確認すること、それだけだった。その次に必要だったのは、睡眠のデータや、日々の活動が(精度はどうあれ)適当に、おおよそ把握できること。それだけだ。Playストアからいくらアプリをダウンロードできたところで、この腕時計サイズの小さなディスプレイで、一体何ができるというのだろう?ほぼ何もできない。そう考えると、WearOSを使う理由なんて、僕にはほとんどなかったのだ。もちろん、Pixel Watchのデザインは今でも僕の好みだし、Googleが再び本腰を入れたWearOSのアップデートを追いかけるのは、一種の静かな楽しみではあった。それは事実だ。しかし、現行のPixel Watch 3が五万円を超え、さらに次のPixel Watch 4は六万円を超えるだろうという噂を聞くと、少しばかり気持ちが沈む。そういう値段を払ってまで、僕が本当に求めているものは何なのだろう。

結局のところ、Redmi Watch 5 Liteで妥協してしまったのは、僕自身、仕方のないことだと思える。価格は十分の一以下で済むし、今まで使っていた機能もほとんど網羅されている。それに、五千円もしない時計なら、たとえまた割ってしまっても、その時の落ち込みは、きっとさほど大きくないだろう。僕はそう思った。それは、たぶん、この世界を生き抜く上で、とても大切なことなのだ。

 

1月から3月に読んだ本(2025年)

こんにちは。

あっという間に3月も終わり、今年も四半期が過ぎました。この3ヶ月で読んだ本を振り返ってみたいと思います。ジャンルも様々ですが、どれも個性的な作品ばかりでした。

1月

1月は、時代劇から現代文学、そしてミステリーまで、バラエティ豊かなラインナップとなりました。

 

  • 箱男安部公房

    以前から気になっていた安部公房さんの作品に初めて挑戦しました。「箱」を被って生活する男の視点から描かれる、不条理で哲学的な世界観に深く考えさせられました。読み終わった後も、様々な解釈ができる奥深い作品です。

    //村上春樹と併せて「小中学生時に純文学を読まないと決めた原因」。昨年映像化していたものが配信にきたので、視聴前に予習がてら読んだ。15年ぶりくらいに読んだわけだが、当時よりも咀嚼できた気がする。決して飲み込めはしなかったが。

 

  • 殺戮にいたる病(我孫子武丸

    本格ミステリーでありながら、そのタイトル通り、凄惨な事件の真相に迫る過程は衝撃的でした。緻密な構成と、予想を裏切る展開に最後まで目が離せませんでした。

    //某ジャンルの代名詞のひとつにもなっている有名作。そのジャンルに関しては代名詞になった時点で旨味半減みたいなところがあるのも相まって今まで読んでいなかった。描写が結構凄惨で、あぁ昔の本格ってグロかったよなぁと想いを馳せる。

 

2月

2月は、ミステリーを中心に読み進めました。

  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り(歌野晶午

    タイトルからして興味をそそられる一冊。複数の密室殺人が同時進行していくという複雑な構成ながら、論理的な推理で真相が解き明かされていく過程が面白かったです。

    //「殺戮にいたる病」に続き某ジャンル有名作品を攻めた。あまりにも人命が軽く、人がポンポン殺されてて、はた迷惑な話だなと社会側の気持ちになってしまった。これが大人になるということ。

     

  • いまさら翼といわれても(米澤穂信

    米澤穂信さんの「古典部シリーズ」の最新刊。日常の些細な謎を解き明かす、独特の空気感と、登場人物たちの繊細な感情の描写が魅力的でした。

    //刊行当時話題になっていたが、そこまで熱心な読者でもないので、だいぶ後回しにしてきた。「クドリャフカの順番」などで描かれた話の延長線上のものがあったりして、当たり前だがシリーズものなんだと感慨深かった。そもそもコメンタリーで続編はないと名言されていたアニメ版だが、もしかしたら拝めた未来もあったのかもしれないのにと少し虚しさを抱いた。

 

  • 満願(米澤穂信

    短編集ながら、どの作品も読み応えがあり、人間の心の奥底にある感情や葛藤を描き出していました。特に、表題作の「満願」は、読後深く考えさせられる作品でした。

    //続いて米澤穂信積読を攻めた。勝手にうっすらリンクする短編集だと誤解していたので、どうつながるのだろうかと余分な膜をかけたまま読んでしまったことを少し後悔した。

 

3月

3月は、ライトノベルからSF、そして科学書まで、さらにジャンルを広げてみました。

  • わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)(みかみてれん)

    タイトルに惹かれて手に取ったライトノベル。ヒロインの心情の変化や、二人の関係性の進展にドキドキしながら読みました。タイトルの「※ムリじゃなかった!?」の意味が分かった時の喜びは大きかったです。

    //最近のラノベはタイトルであらすじを紹介してくれるので、1巻とかだと展開に驚きがないのは問題だと思う。まぁ逆に頼んだメニューが出てくるみたいな安心感が求められているのかも。上の“タイトルの「※ムリじゃなかった!?」の意味が分かった時の喜びは大きかったです。”はちょっと理解できない。それ以外の意味ある?

 

  • Gene Mapper -full build-(藤井大洋)

    遺伝子工学が発達した近未来を舞台にしたSF作品。緻密な設定と、スリリングな展開に引き込まれました。テクノロジーの進化と、それに伴う倫理的な問題提起も考えさせられる内容でした。

    //今風にわかりやすくいうと「VIVANT」的な作風をよくやる藤井太洋デビュー作。作中のAR技術(特にコンタクトレンズ)が実際にできたらそりゃ素晴らしいし、憧れた未来だけど、現実問題バッテリーに技術革新が起きない以上不可能。グラス型ならまだ可能か。

 

  • 禁忌の子(山口未桜)

    こちらも近未来を舞台にしたSF作品。特殊な能力を持つ子供たちを巡る物語で、アクションシーンの迫力と、子供たちの葛藤や成長が印象的でした。

    //あんまり単行本価格で本を買うことが少なくなったけど、これは話題だったし気になったので買った。電子書籍なのに単行本価格で買うとかなり損した気持ちになる。表紙の装丁が綺麗で質感が良くても電子じゃ触れられないしな。ちなみに上でGeminiがいっている内容はカケラもあってない。いわゆる新本格の流れを組むミステリ。新本格として焦点になる密室部分の解決法はちょっとがっかりしたが、本作のメインはそこではないのでまぁよし。

 

  • 重力とは何か:アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る(大栗博司)

    宇宙の根源的な謎である「重力」について、アインシュタイン相対性理論から最新の超弦理論まで、分かりやすく解説した科学書です。数式も出てきますが、一般の読者にも理解できるように丁寧に書かれており、宇宙への興味がさらに深まりました。

    //現代宇宙の研究ってもはやハードSFみたいなものなんだろうな。SFとひとくちにいってもいろいろジャンルがあるが、個人的にはハードSFが最も好きなので、本書で前提知識を積めてよかった。途中で積んでる「星を継ぐもの」シリーズにまた手を出そうかなと思えた。そういえば、「星を継ぐもの」シリーズは前回読んでいたときとは違ってシリーズ最終巻が去年末に出ていたんだった。27年待たれた邦訳版とかいうビッグイベントに乗れなかったことを改めて悔やむ。

 


いかがでしたでしょうか?この3ヶ月も、様々なジャンルの本を読むことができ、充実した読書体験となりました。

皆さんは、何か面白い本に出会えましたか?おすすめの本があれば、ぜひコメントで教えてくださいね。

それでは、また次の読書記録でお会いしましょう!

 

 

//以上Geminiに生成してもらった。Amazonのリンクは自分で入れた。タイトルくらいしか指定していないのでうっすい内容だけど、これが数秒で出てくるのは、もはや致命的。

春めく

だいたい2025年入ってからリリースされたものでよく聴いているなって新譜をいくつかレコメンド。ぜひ。

 

Effulgence/matryshka

CMで使用されていた曲待望の音源化。音源のリリースとしたら、13年ぶり。リリースが告知されたときは声を上げて驚いたし、しばらく機嫌が良かった。これだけで2025年はいい年。MVや歌詞カードとかもなく、曲だけなのに聴いていて泣けてきたし、音楽のチカラって凄い。はぁ、3rdアルバム出してくれないかな(強欲)。

 

xaoc/Janis Crunch

12 & 1 songやharuka nakamura作品、ファイアーエムブレム Echoesエンディング曲でお世話になっている(?)Janis Crunchの新譜。2012年のI Just Love the Pianoはほぼピアノアルバムだったし、ボーカルアルバムは初かも。


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yura/エイプリルブルー

For Tracy Hydeの夏bot主導のバンド。2019年のBlue Peterぶりのフルアルバム。デビューから聴いているわりに、最近追えていなかったせいで気付いたときにはもうリリースされていて驚いた。

youtu.be

 

In Your Languages/揺らぎ

こう見るとシューゲイザーばかり聴いているみたいだけど、揺らぎの新譜も良かった。とはいえ、まだ通しでは1回しか聴けていないので語れることもない。

 

any day now/Homecomings

ミスド春のメニューCMでタイアップされた曲。CMのたった15秒でもう好きになってしまった。すっごい春らしい。シューゲイズはやっぱ春だね(夏もいうし冬もいう)。Homecomingsちょいちょい聴いてはいたけど、ここまでシューゲな曲もあるのは全然リサーチ不足だったので反省。映画リズと青い鳥でタイアップしたSongbirds収録のWHALE LIVINGはもっとフォークっぽい曲調が多かった印象だった。

 

Deus Ex Machina/珂拉琪 Collage

台湾のロックバンドCollageが年末に出したアルバム。去年プレイしたゲームNine solsのエンディング曲を担当していたことから知って、ちょくちょく聴いている。1曲めは日本語歌詞から始まるので驚いた。

 

Paragraph/NELKE

オタクにわかりやすくいうと、SSSSシリーズのエンディング2曲の作曲家であるRIRIKOをリードに結成されたバンド。RIRIKO時代を含め、今までリリースしてきた楽曲をまとめたアルバム。絶賛人気上昇中らしく、ライブもほぼソールドアウトしている。このサウンドで人気が出ないのはおかしいと思っていたので嬉しい限り。

 

Electric/ポップしなないで

ポしなの新譜。とてもポップな曲調から胸をつく歌詞のギャップが素晴らしい。前作とかと比べ全体的にシリアスに進行している1枚ながら、最後のエビシュリンプバーガーで綺麗にまとまっているアルバム構成は思わず唸ってしまった。エビの上にエビが乗っててエビの味しかしないんだとかいう歌詞からこんなに切なさを感じることあるのか。ちなみにこの曲、知らなかったけど激レア音源だったらしい。ファン垂涎。

 

天使になりたいっ!/三月のパンタシア×ナナヲアカリ

三月のパンタシア&堀江晶太×ナナヲアカリ&ナユタン星人は神。さすがに最強すぎて好きすぎる。MVもかわいい。神。3月のイチオシです。


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2024年10月から12月のゲーム記。そして2024年を振り返って

あけましておめでとうございます。SwitchとSteamが提供しているまとめは前回紹介したけど、本エントリでは10月から12月にプレイしたゲームをまとめて、今年の総括と来年について簡単に書く。

 

10月

ゼルダの伝説 知恵のかりもの(2024)

ブレスオブザワイルド以後初となる2Dゼルダ完全新作。co-opゲーだったトライフォース三銃士を抜いてシングルプレイ2Dゼルダとして考えると、2013年の神々のトライフォース2ぶりになるのか?

リメイク版夢島のクレイアニメのような可愛らしいデザインが本当に好きだったので、再利用してくれたのは本当に嬉しい。ブレスオブザワイルドはいろいろな意味で革新的なゲームだったので、正直2Dゼルダの今後に不安を抱いていたんだけど、アイデアさえあればしっかりと続けていく意思を感じられて一安心。

発表時に最初に思ったことは「またデバッグの大変そうなゲーム作ってる」だったが、クリアして振り返ってもなかなか挑戦的なゲームだったなと思う。

君、勉強を邪魔しないでください(2024)

えっ!? 学校に男子が俺ひとりだけで、美女たちが勉強の邪魔をしてくるだって!? とかいう今日びラノベでさえ企画段階で弾かれそうな設定をしている中華実写恋愛ゲーム。

結構ガバガバな翻訳と存在意義が感じられないQTEでちょっと苦痛もあったけど、わりかし楽しめた。ビジュアルに関してはリンヤー一択。あと、恋愛アドベンチャーをしているときの虚しさや恥ずかしさを思い出せた。このへん、イラスト等のいわゆる2Dキャラクターより実写の人間だとより増大するので、強い心が求められる。

11月

ピクミン4(2023)

リリースは2023年、ティアーズオブザキングダムの発売も近かったおかげで積んでしまっていたのを消化。ピクミンは結構寡作なシリーズだが、任天堂ブランドの中でもお気に入りのタイトルで、1の(今風にいうと)ダンドリを追求するゲームプレイが強く印象に残っている。3は本編の短さであんまり熱中できなかったが、4ではメインストーリーもほどよくボリューミーで、シリーズの面白さが完成した感があった。近年グッズ展開やBloomなどで広くブランディングに成功しているように見えるので、寡作シリーズであることを忘れてもらって、5や6とリリースが繋がってほしい。ピクミンのバリエーションはこれ以上増えると収集つかなそうではあるが。

12月

ヒラヒラヒヒル(2023)

架空の大正時代を舞台に風爛症と呼ばれる死んだ人間が蘇る病をめぐるストーリー。現代の介護問題を意識せざるをえないシナリオで、ただのフィクションとして見るのではなく、どうしても現実に侵食してくるプレイ体験だった。一見いわゆる鬱ゲーにカテゴライズされがちなのは理解できるが、プレイしてみると鬱ゲーとはその本質的な部分が違うように思う。カロリーが高いのは違いないので、気軽に読み進めるには向かない。ややネタバレになるが、ゲーム前半はある意味で他人事であったはずが突然当事者になることで風爛症への視点をぐるりと変えてしまう展開は思わず息を呑んだ。

ドールズフロントライン2:エクシリウム(2024)

ドールズフロントラインから10年後を舞台とした完全続編。前作から続投しているキャラクターが高品質な3Dモデルになっているというだけでもかなりの満足感がある。ゲーム性はまだまだ理解が足りていないところがあるので、少しずつ学んでいきたい。12月にリリースしたばかりなので、今後の展開が楽しみ。

2024年を振り返って

プレイした全タイトル

1月から9月は以下のエントリで書いた。

grotesque34.hatenablog.jp

 

grotesque34.hatenablog.jp

 

grotesque34.hatenablog.jp

まとめると、運営型ゲームを除くと

  1. Fate/Samurai Remnant(2023)
  2. ファイアーエムブレム エンゲージ 邪竜の章(2023)
  3. ウーマンコミニュケーション(2023)
  4. A Space For The Unbound 心に咲く花(2023)
  5. 鳥類弁護士の事件簿(2022,2015)
  6. プリコラージュ -IDOLIZED-(2024)
  7. Coffee Talk Episode 2: Hibiscus & Butterfly(2023)
  8. Ever17 -the out of infinity-(2002)
  9. ペルソナ3 リロード(2024)
  10. オクトパストラベラーⅡ(2023)
  11. アルタイル号の殺人(2024)
  12. ナユの冒険(2021)
  13. 溶鉄のマルフーシャ:Sentinel Girls(2021)
  14. G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.9「五月雨は鈍色の調べ」(2021,2005)
  15. メグとばけもの(2023)
  16. 逆コーラップス:パン屋作戦(2024)
  17. バニーガーデン(2024)
  18. G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.10「永劫会事件」(2022,2006)
  19. 九日 ナインソール(2024)
  20. A YEAR OF SPRINGS(2021)
  21. メトロイド ドレッド(2021)
  22. Inverted Angel(2024)
  23. Hookah Haze(2024)
  24. 428 〜封鎖された渋谷で〜(2018,2008)
  25. 喫茶ステラと死神の蝶(2019)
  26. ユニコーンオーバーロード(2024)
  27. IMMORTALITY(2022)
  28. 魔法使いの夜(2022,2012)
  29. ファミコン探偵倶楽部 笑み男(2024)
  30. 真昼の暗黒(2018)
  31. Legal Dungeon(2019)
  32. ゼルダの伝説 知恵のかりもの(2024)
  33. 君、勉強を邪魔しないでください(2024)
  34. ピクミン4(2023)
  35. ヒラヒラヒヒル(2023)

となり、一部追加コンテンツも含んでいるが、35本のタイトルをクリアまでプレイしたということになる。いわゆる大作系をあんまりやらなかったとはいえ、これは我ながら快挙といえる。にも関わらず、プレイできなかったタイトルも多く、時間泥棒な趣味だなぁと感じる。

2024年ベストゲーム

今年は各メディアのGOTYを見てもプレイしていないタイトルばかりで、トレンドについていってない感がかなりあった。

その中で選ぶとしたら……、悩むけどNine Solsかなぁ。Hollow Knight風のゲーム体験は20~30時間の間ずっと楽しく、初見理不尽だが繰り返すうちに自身の成長を感じるレベルデザインは見事といってよかった。

次点で逆コーラップス パン屋作戦。話が暗すぎシリアス過ぎて疲れるくらいだが、長い時間待っていた期待を裏切らない面白さと、いい意味で期待を裏切った大ボリュームは衝撃的だった。

2025年の展望

近いところでいえば3月に、WiiUの傑作にして個人的にベストゲームの上位に食い込む「ゼノブレイドクロス」やライザの秘密シリーズから舞台設定を一新したアトリエ最新作「ユミアのアトリエ」が発売するので、ここは確実に押さえたい。発売が1日違いと結構キツイことになっているけど、ゼノクロは既プレイなので後回しにするのも一考。それなりに発表から時間が経っている「Fate/EXTRA Record」も、再三2025年発売と言っているのでさすがに延期しなさそう。アクアプラスの名作リメイク「ToHeart」やOPUSシリーズ新作「OPUS: Prism Peak」、イハナシの魔女のフラガリア新作「ステラーコード」とパタポンの精神的続編「Ratatan」も見逃せない。

あと忘れてはいけないのが、Nintendo Switchの次世代機。2025年の3月までに発表することが告知されているが、これを書いている今から1週間ほどで発表されるんじゃないかと世間はざわついているらしい。個人的にも発売は3月くらいかなぁと思っていたんだが、ゼノブレイドクロスが3月の発売なのでもうよくわからなくなってきた。