記載はプレイした順。前回は下。
4月
ペルソナ3リロード
ペルソナ3の再装填にしてフルリメイク、「リロード」をおよそ60時間超かけてクリア。かなり最近「ペルソナ3ポータブル」のリマスターが各機種向けに発売されていたこともあり、アトラスの経営判断がマジで意味わからないと困惑したりもしたが、順当にグラフィックが良くなり、戦闘やUIなどのブラッシュアップにより快適になったことから満足感のある良いリメイクだった。
そこまでオリジナル版のテキストを覚えているわけではないが、リメイクになって各メンバーの印象がわりと変わったところがある。特に顕著なのが岳羽ゆかりで、オリジナル版はもう少しヒスな印象があったのだけど、リメイク版はかわいいのなんの。グラフィック向上のおかげか?
だいぶ苦痛だったタルタロスも、戦闘の演出強化や、即死しかなかった祝福属性とかにダメージ系のスキルが増えたり、テウルギアという必殺技みたいな要素の追加で楽しく登ることができた。生成系ダンジョンなのは変わらないので、ダンジョンとしての面白みに欠けるところは変わらずだったが、まぁそれはしかたがない。
オクトパストラベラー2
発売日に買って約1年積んでいた。クリアまで70時間超。1は終盤のレベリングがつらくて裏ボスまではいかなかった。それに対して2は完走。ユーザビリティも演出も1に比べて大きく改善されているし、何より戦闘がしていて楽しい。順当ながら確かな進化で好感が持てる。
各主人公のストーリー内で何か一つの思惑が裏にいるという感覚があり、1よりもシナリオとしての連帯感を強く感じられたのはとても良かった。終盤の畳み掛けは凄まじく、正直まったく予想してなかったところから殴られたので衝撃が大きかった。そうか、オクトパストラベラーってこういうゲームなんだ……(いまさら)。
買い切りゲーマーが毛嫌いするソシャゲとして大陸の覇者を出してしまったので、シリーズとしての世間からの注目度は下がってしまったきらいはあるが、今後の展開も楽しみにしたい。8人の主人公が8通りながら1つに収束する物語~てのはもう2回やってしまっているので、どう差別化していくかは難しそう。
5月
アルタイル号の殺人
魅力的な特殊設定ミステリ。テキストADVとしてさほど特別なことはしていなく数時間程度のボリュームだが、かなり満足度が高かった。キャラクターそれぞれに魅力的な個性があり、短いプレイ時間ながら印象に残った。
少し特徴的なのが、申し訳程度のおさわりコマンドがあること。これはぶっちゃけ進行になんの影響もなくゲーム的な面白さはないが、これがあることによってキャラクターの解像度を引き上げることに成功している。実装することにした判断は英断だったといえる。仮に存在しなかったら、プレイしたあとの印象はまた少し変わっていたかもしれない。
ナユの冒険
積みゲー消化。1時間程度のボリュームのクリッカーゲーム。物量こそ少ないものの、あらゆる面での完成度がとても高く、クリッカーとして最高峰のクオリティ。クリアしてから開発の新作を調べたけど特に出していないらしく残念。
溶鉄のマルフーシャ:Sentinel Girls
これも積みゲー消化の一環。それなりに話題になっていたローグライクなシューターアクション。1、2時間ほど遊んで満足。アクション自体にそこまで楽しさを見出せず。救いようのない世界観は魅力的。共産主義ってやっぱクソ!
G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.9「五月雨は鈍色の調べ」
「白鷺に紅の羽」で登場した〇〇の夫を主役に据えた過去編。8作目にしてシリーズの目指すべき先を整理したいという意思が感じられた。予算が増えたのか、劇伴の数も増えてガラケー作品ながら豪華になった印象。悲しいことにシリーズの監督脚本を担当していた石山貴也は次作「永劫会事件」でゲンキを退社してしまうので、結果的には本作の布石は活かされなかったと思うのだが、まぁそのへんは永劫会以降をプレイしてみないとわからない。
メグとばけもの
Steamdeckでプレイ。かなり前にフォロワーに投げられたゲームなんだけど、なかなか手をつけずにいた。いわゆる泣かせる系。バトル部分はあくまで演出的なところがあって、ゲームとしての面白さはさほどない。とはいえおかげで全体のバランスは良く、コンパクトながら綺麗にまとまっている。
逆コーラップス:パン屋作戦
「ドールズフロントライン」のMICA TEAMが同人時代に出していたゲーム、「パン屋少女」のフルリメイク作品。長らく開発されていて延期につぐ延期だったわけだけども、今年ついに発売。プレイしてみると延期も納得の大ボリュームで、本編をただクリアするだけで80時間使ってしまった。
状況はひたすら逆境で世界観もあまりに暗いので、この長いプレイ時間モチベーションを保つにはもともとドルフロユニバースが好きでないと正直厳しいところがある。そういう面でなかなか人に薦めづらい。幅広い難易度設定ができるとはいえ、もともとのゲーム難易度はかなり高く、やりがいはあるといえば聞こえがいいが、ステルスステージの窮屈さ等、現代的でないといえば現代的ではない部分も多い。
シナリオが真エンディングに達したとしても、いまいち未完結感が漂うのも問題といえば問題。重要なところは解決していなくて、いわば「俺たちの戦いはこれからだ」風。どうしても消化不良なところは否めない。
それでもとても面白かったのは事実。セール時2000円ちょっとでこのボリュームを遊べるというは破格。SRPGはもはやニッチなジャンルになってしまったが、知恵を振り絞って挑む感覚は、このジャンル好きにはご褒美。高難度SRPGを求めているコアな層にはオススメしたい。カジュアルな層はUターンをしたほうがいい。
また本作はイースターエッグとして、UI等をリメイクに合わせた調整をした原作「パン屋少女」が収録されている。こちらは当然リメイク本編ほどのボリュームじゃないだろうが、まだ完全にノータッチ。近いうちに手を出したい。
バニーガーデン
実質、今はなきドリームクラブの精神的続編。ようはキャバクラゲーなのだが、これはフィクションなので、現実のキャバクラと違い営業ではなく本当に恋愛に進んでいく。
胸と尻がでかい女しかいないうえ、スカートが短すぎるのでパンツは簡単に見える。こんなのほぼ風俗だろ。このゲームが友達とか知り合いのライブラリで見つけたら結構引く。手押し相撲で胸を触ったり、ツイスターゲームしたり、パンツがプレゼントできたり、結構頭が沸いてるゲームだが、一番おかしいのはASMR部分の脚本。声優って大変だなぁと思わせてくれるゲームです。
3人全員のエンディングを見ると、「次は全員同時攻略を目指そう!」とかいう現実に即せばクズ以外の何物でもないメッセージが飛び出す。散々パンツ見たりした後にいうのもなんだが、女性活動家が見たら憤死しそう。
6月
G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.10「永劫会事件」
シリーズ第10弾、ディレクターでありシナリオライターであった石山貴也が開発会社を退社する前最後の作品。ある宗教団体の幹部の死から始まった世紀末の風漂う陰惨とした事件。過去作で何度も言及されてきた永劫会事件がついに明かされることになる。シリーズで何度か挑戦してきたマルチサイトな構成をさらにパワーアップさせ、本作はついに4人視点。ガラケー作品であることを考えるととても挑戦的。
これまでさんざん引っ張った永劫会事件が期待通りだったかというと正直微妙。シリーズが進むにつれ社会派ミステリの色が強くなっていった本シリーズらしいといえばらしいのだが、そのぶんミステリらしいギミックは控えめだった印象。
九日 ナインソール
このエントリでも書いたが、心持ちはスタンディングオベーション。過去プレイしたすべてのゲームの中でも上位に食い込む最高のゲーム体験だった。ボス戦がとにかく楽しかったので、アップデートでボスラッシュがくることを祈っている。有料でもいいので追加コンテンツとかあったら嬉しいけど、それは微妙かな。
A YEAR OF SPRINGS
性的マイノリティをテーマにしたADV。もともとフリーゲームとして配信されていたものがパッケージされSwitchに出たもの。発売当初に買ったもののしばらく積みゲーにしていたけどこのタイミングで消化。性的マイノリティである人たちへの理解の一助になるのはよかったが、翻訳(?)の部分にやや難があったことは否めない。テキストADVである以上、もっとも重視される箇所というのもあり少し残念。
メトロイド ドレッド
「Nine Sols」で最高のメトロイドヴァニアが体験できたので、そろそろ本家をやるかということで積んでいたドレッドに手を付けた。ゲーム内時間的には8時間弱でクリア。リトライ等含めても10時間はいっていないと思う。アイテム回収とかはだいぶ放置してしまって50%もいっていない。
だいぶ評価の高い本作だが、正直いうとかなり合わなかった。そもそもメトロイドは過去作もかなり肌に合わないところがあって、あんまり完走した記憶がない。終盤は『なんだこのクソゲー!』ってキレていたし、本当に珍しくコントローラに当たりそうになった。こんなにキレたのはSplatoon2以来かも。別にボスに繰り返し負けて苦戦したとかではないと思う。長くかかったボスでも30分程度で、「Nine Sols」では3~4時間くらいかかってた。