Three to Four

毒にも薬にもならない文字の羅列

今年買った主なモノ(2018)

 早いものでもう年末。もっと早い時期にまとめるつもりだったのに、こんなにギリギリになってしまった。 

 

CYBERDRIVE SEIUN PHA

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PHA

 年始あたり、突然届いて驚いたCYBERDRIVEのPHA。正確には、これの支払いをしたのはもう2年ほど前なので、厳密には今年の散財ではないけど。

 ESS社のES9018Sを搭載し、大容量バッテリーとバランス接続、DSDネイティブ再生に対応、さらに光デジタル入力やプレイヤー機能もついた、まさに「ぼくのかんがえたさいきょうのポータブルヘッドホンアンプ」、それがPHA。今となってはずば抜けた機能ではないが、これがINDIEGOGOでクラウドファンディングを開始した当時は、まだバランス接続もDSDネイティブも全然対応機器が少なかったんですよね。それにしても、これと同時にクラウドファンディングを始めたSEIUN PROXに比べたらまだマシな方だけども、このSEIUN PHAも手元に届くまで紆余曲折ありまして…、正直届くとは思ってなかったので、何度も書きますがめちゃくちゃ驚きましたわ。

 さて、そのPHA…。クラウドファンディングサイト上の更新の悪さ、無言の延期、先んじて販売していた製品などを見て、ある程度察してはいましたが、ソフトウェアハードウェアともに、作りこみがかなり甘く、少なくとも製品として市場に出せるレベルではなかったです。デジタル入力で聴く音はかなり良いだけにがっかり。当時はかなり期待していただけに、いろいろ文句をぶちまけてやりたいところですけど、こっちの送信したメールには一切返事をしないし、国内で開かれるオーディオ見本市にも出展しなくなったようなので、もうどうしようもありません。正直(あまり使ってないけど)PHAが届いたことと、届くまでの紆余曲折だけで、出した金ぶんは楽しめたからこれ以上はどうでもいいと思っている部分もあるんですけど。

 ちなみに、他にもPROXという製品にも出資したけど、こっちはもう開発中止して返金というカタチになっています。が、まったく返金されないので笑える。さぁ、はたして来年返金はされるのか。

 そういえば、同じくINDIEGOGOのポータブルオーディオにGeek Waveという製品があって、これも延期に次ぐ延期で、PROXとGeek Waveどっちが先に完成するのかななんて笑い話をしたもんですが、PROXが開発中止になった今、Geek Waveはどうなっているのかと調べてみたら、まだ完成してないんですね。開発中止になるのとどっちがマシなんだろうか…(笑)。

Essential Phone PH-1

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Essential Phone

 スマホは一年に一度買い替えることに決めたのは去年とかですが、今年のスマホはこいつです。米Essentialの初スマートフォン。買ったのはたしか3月4月あたり。

 テック系の情報を追っている人ならよく知ってるはずですが、Essentialは今年はあんまりいいニュースを聞かなかったですね。それでもGoogle純正スマホのPixelとほぼ同時にセキュリティパッチは降ってきたし、Android Pのβもしっかり参加できたので、個人的にはかなり気に入っている製品です。

 もはやスマートフォンの性能はとてつもなく進化しています。私の用途ではその性能をフルに使うことがなくなってしまったので、Snapdragon845は宝の持ち腐れな気がしていて、次のメイン機に悩み中。案外ミドルレンジ向けのSnapdragon660あたりがベストなのかななんて。Essential PhoneのせいでピュアAndroidに慣れてしまったので、Android Oneなんかもよさげかな。

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そういえばジレハイベ中に届いたんだった

CHUWI Surbook mini

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Surbook mini

 Surface Goに見えるパチモン。Surbook miniも買いました。10インチのPCが欲しいんだよなぁ、でも10インチのSurfaceはないからなぁ、なんて思っていたときにセールで見かけてつい購入。

 これ、買った数か月後にSurface Goが発表発売されたんですよね…。もちろん噂は耳にしていたので、判断をミスったのは自分です。まぁモバイルPCに性能は求めていないので、だいぶ安くSurfaceクローンが買えて良かった。

Oculus Go

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Oculus Go

 だいぶ前から興味はあったHMDをいざ購入。正直煩わしいケーブルを頭から生やすのとか死んでも嫌だったので、こういう独立型を待ち望んでいたんだよ。決して既存のVRバイスの価格が高いからとかではなく!

 自身の3D酔いが激しいのは前からわかっていたので、用途としては、ゲームではなく動画視聴、主に加入しているのにまったく利用していないNetflixを活用できたらなという思いで買った。

 しかし、結論からいって、VRというのはまだまだ画面の解像度が足りないのだなということがわかっただけだった。仰向けで寝ながら見れるというのはかなり良かったが、自身が普段認識している景色との解像度と視野角の差異で、長いこと使っているとかなり頭と目が疲れる。なんだかんだ今までのようにモニターに映す方が断然に楽。また、当たり前だが、HMDをつけていると「ながら作業」ができないので、一瞬たりとも見逃せないほど面白い映像作品ならともかく、普通に飽きがあるものは苦痛になる。映画館があまり好きじゃない理由はここにあったのかと納得してしまった。

NuForce be free8

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be free8

 今や電車でイヤホンを付けている人の8割くらいがTWSの時代。私はTWSが市場に出始めたときにAmps Airという製品を買って使っていたけど、あまり満足度は高くなくて数か月で手放して以来、今年の半ばまで使ってこなかった。

 それが今年の半ばにメインで使っていたDAPを売ってしまって、スマホで音楽を聴くことにした。ポータブルの試聴環境なんか適当でいいやという思いがあったからこそ、その決断をしたのだけれど、残念なことにメインスマホのEssential Phoneにはヘッドフォンジャックが存在しなかった。しばらくは付属のドングルを使って有線で聴いていたけど、ここまで適当に音楽を聴くのならわざわざW60を使うのも…となり、TWSを適当に見繕って買うことにした。

 しかし買うにしてもそこまで金を出したくない(そもそもポータブル環境を適当にするためにTWSを買うのだから)。以前使っていたAmps Airで学んだこととして、音途切れは相当ストレスに感じるので、なるたけ途切れの少ないモデルにすること。途切れ、音質の面からSBCのみ対応モデルは見送り、apt-X対応を最低基準にする。当たり前だがずんぐりとしたイヤホンを耳から飛び出させたくはないので、ある程度スリムなデザイン。持ち運びが容易なくらいコンパクトなケース。などなど。

 というわけで、いろいろな点を考慮して至ったのがbe free8だった。充電端子がmicro-USBなのは残念だけど(そもそもType-Cを充電端子に採用している製品がまだまったくない)、その他で不満はない。音切れも、私の環境では滅多にない。ちょっと驚いたのが、マイクの感度がなかなかいいこと。ゲーム中の通話とか、最近はこれを使用している。

AVIOT TE-D01b

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TE-D01b

 be free8に満足しているといっておいて、別のTWSを買っているじゃんと思うかもしれない。実は順序が逆で、これのクラウドファンディングに出資して、製品が届くまでの数か月が我慢できずにbe free8を買ったのである。いやー、馬鹿らしい。

 このTWSに出資した理由はただひとつ。クアルコムの新Bluetoothチップを搭載した(少なくともクラウドファンディング開始時は)国内初のTWSだからだ。ぶっちゃけそのチップの一番注目すべき機能はSnapdragon845でしか使えないので、手持ちのスマホがSnapdragon835止まりの私は使うことができないんだけど。まぁどちらにせよ、その機能はアップデートでSnapdragon845に対応するとの話だったけど、いまだアップデートが降ってきたような話は聞かないが。

 正直be free8をしばらく使った後に届いたので、だいぶ期待値というか、興味も低かったわけだけど、音良い、接続性良い、バッテリー長持ちとなかなかいいプロダクトだった。オーディオ界隈で評価の高いイヤーチップ、SPINFITが付属しているのもグッド。ただ私はfinalのEタイプに付け替えたが。

 欠点は、まずケース。充電がmicro-USBなのはしかたないにしても、ケースサイズがでかい。案外世の中のTWSもこれくらいの大きさのものばかりなんだけど、be free8のAirpods的な繭型ケースは本当にコンパクトで持ち運びが楽なので、それと比べるとあまりにも煩わしく感じてしまう。また、システム音声があまりにもうるさすぎる。「コネクテッド(爆音)」はマジでやめろ。

 それでも、ジャパンチューニングを謳う音の傾向は、やはり海外のイヤホンにはなかなかない個性で、聴いていて楽しい。届く前はちょろっと聴いて売るかなにかしようと思っていたけど、be free8と気分で使い分けていくつもりです。

Fiio M7

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M7

 そして出先で使うイヤホンをTWSにすると、プレーヤーとしてスマホを使うのも容量的な問題でどうなのか、みたいな気持ちになってくるわけで。そんなタイミングで発売前から結構気になっていたFiioのM7が、上位機種M9の発売直前に、その販売価格を約3万円から約2万円まで下げたわけですよ。いや、まぁ、ね? 買うじゃんか。

 てわけで買ってしまいました。これも満足度は高いです。アップデートでスマートフォンからBluetooth経由で操作できる機能、Fiio Linkもどうやら来るらしい。ほぼほぼ同機能のHiBy Linkを以前使っていたことがあって、そこそこ便利だったのでたのしみ。わりと長く使っていくつもりです。

HIFIMAN HE400i

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HE400i

 今年はヘッドホンを買う気はさらさらなかったのだけれど、そこそこの価格で発売したHE400iが年末セールで安くなっていたので買ってしまった。HE400iは平面磁界ドライバーなんですけど、ちょうどこれを買う直前にヨドバシカメラOPPOのPM-2を試聴して平面磁界が気になってしまったのが悪い。

最後に

 と、ぱっと思いつくのはこれぐらい。もうちょい買ってた気もするけど、日々記録をつけていたわけでもないので。ただ体感的に、今年はいろいろ買った年だったので、来年は逆に控えめになりそう。少なくともスマホは買うと思うけど。