Three to Four

毒にも薬にもならない文字の羅列

HD599買ったよ

以前プリンことHD598を愛用していた時期があったのだけど、もう少しカリカリした音が欲しくなって手放した。その後市場に腐るほどあったプリンが一気にその姿を消して、後継のHD599にバトンを繋いだわけだが、そうなってから欲しくなるのが人の性というもの。とはいえHD598の新品はもうなかなかなく、調べてみるとHDD599はマイナーチェンジみたいなものらしい。じゃあそれでいいか。ご時世関係なく、試聴に行くのも面倒だし、そもそもデスクトップで使う開放型を店舗のモバイル機器を使った試聴でいったい何が判断できるんだ、というわけでついついポチった。HD599は、HD599SEという色違いがAmazon限定として売られていて、結構セールで半額とかになりがちなのだが、欲しかったのはプリン色だったので差額はその色味に消えた。

 

 

エージングもしてないしまだまだ全然聴き込んでいないのだが、だいぶ満足している。HD598の記憶と比べながら聴いているが、大きく変わってはいないかな。「解像感がさほどない角の取れた甘い音」ってのがHD598の印象だったわけだけど、HD599もわりとそんな感じ。ただ、ベースやバスドラはHD598のがもっとブーミーだった記憶。音の輪郭がパリッとしてて定位がわかりやすい。ここらへんがしっかりしているとロックとかスピード感のある曲にも合うので、最新の需要に合わせたチューニングをしているのだろう。より万能になった。

頭の形、耳の大きさで個人差あると思うが、HD598から変わらずちょうどいい大きさのカップなので長時間利用も苦にならなそう。今後は据え置きはこれでいく。

今年もスロースターター

ということで2023年1本目のゲームクリアは「イハナシの魔女」に捧げた。

もともとは、もはや電ファミニコゲーマーと双璧をなす最も信頼のできるゲームメディアであるautomatonの紹介記事で知ったタイトル。リリースは去年の夏だったわけなので、半年くらいは手をつけなかった。

automaton-media.com

結果的にautomatonの信頼性はまたしてもぐんと上がった。てかなんで即日プレイしなかったのだろうか。悔み。

というのも「イハナシの魔女」、ハチャメチャに良かった。王道ボーイミーツガールを描きながら、深く練られた構成のシナリオにぶん殴られた気分。目を通していて心地よさすら感じるテキストの安定感も合わせて、中盤くらいからは「終わってほしくない。いつまでもこのキャラクターたちの掛け合いを眺めていたい」とすら思っていた。

正直、序盤を超えてからはほぼ泣きながらプレイしていたまである。部屋でひとりモニターに向かって号泣している成人男性の姿がそこにはあった。

魅力的なアートワークと民俗伝承を絡めた深く練られたシナリオ、プレイ中涙を誘う音楽と瑞々しさすら感じるキャラクター描写。難点をいうならばサントラが(たぶん)ないことだ。ぜひboothかBandcampで配信してもらいたい。

youtu.be

開発元であるフラガリアのこと調べるにあたって、ちょうど都合よく前作「カガミハラ/ジャスティス」のNintendo Switch版がセールをしていたのでホイホイと買った。現状プレイ中のFEが終盤なのでこれとかを終わらせてからになると思うが、この熱のまま手をつけたいところだ。

2022年

今年はまったく更新してなかった。後半がかなり多忙でコンソール等でゲームがまったくできていなかったりしたので、来年はもう少しコンテンツを消化できるようにしたい。

というわけで恒例の年間コンテンツ消費一覧です。

 

1.ロード・エルメロイII世の冒険 1
2.アステリズムに花束を
3.あなたの人生の物語
4.庶務省総務局KISS室 政策白書
5.夏と冬の奏鳴曲
6.銀河鉄道の夜
7.リアルの私はどこにいる?
8.痾
9.はじめての哲学的思考
10.珈琲の世界史
11.リリエンタールの末裔
12.きみとぼくの壊れた世界
13.神の子どもたちはみな踊る
14.紅蓮館の殺人
15.サクラダリセット 5
16.その可能性はすでに考えた
17.死刑 その哲学的考察
18.シャーロック·ホームズの冒険
19.いずれすべては海の中に
20.すずめの戸締まり
21.リコリス・リコイル Ordinary days
22.文学少女対数学少女
23.オメガ城の惨劇 SAIKAWA Sohei’s Last Case
24.三体 黒暗森林 上
25.三体 黒暗森林 下

以上25冊。毎年だいたい30冊くらい読んでいるので、今年は少なめということになる。特筆すべきは、やっぱり三体Ⅱかな。三体から1年空いて読んだけれども、その圧倒的なエンタメ性は過去のSFすべてを過去にしかねないもので、万人が読むべきものといってもいい出来。三部作の三体Ⅲは年内に読みたかったが時間が作れなかったのが少し悔やみ。

 

ドラマ

1.日本沈没-希望のひと-(2021)
2.幕末相棒伝(2022)
3.マイネーム:偽りと復讐(2021)
4.梨泰院クラス(2020)
5.SHERLOCK シーズン3(2013)
6.オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ シーズン2(2022)
7.ザ・クラウン シーズン4(2019)
8.霊媒探偵・城塚翡翠 (2022)
9.イカゲーム(2021)
10.鎌倉殿の13人(2022)
11.invert 城塚翡翠 倒叙集(2022)
12.警視庁考察一課(2022)
13.First Love 初恋(2022)

ドラマは13本。ザ・クラウンのシーズン5が11月に配信されたんだけど、まだ見切れていない。これも来年はもっと頑張りたい。

 

映画

1.真・三國無双(2021)
2.アルプススタンドのはしの方(2020)
3.宇宙でいちばんあかるい屋根(2020)
4.思い、思われ、ふり、ふられ(2020)
5.劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語(2012)
6.劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語(2012)
7.映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ(2021)
8.RE:cycle of the PENGUINDRUM 前編 君の列車は生存戦略(2022)
9.A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒー(2014)
10.えんとつ町のプペル(2020)
11.必殺!恐竜神父(2018)
12.夏への扉−キミのいる未来ヘ−(2021)
13.ペンギン・ハイウェイ(2018)
14.少女☆歌劇レヴュースタァライト再生産総集編 ロンド・ロンド・ロンド(2020)
15.劇場版 少女☆歌劇レヴュースタアライト(2021)
16.劇場版RE:cycle of the PENGUINDRUM [後編] 僕は君を愛 してる(2022)
17.劇場版魔法少女まどか☆マギカ新編 叛逆の物語(2013)
18.雨を告げる漂流団地(2022)
19.流転の地球/さまよえる地球(2019)
20.劇場版 TIGER & BUNNY The Beginning(2012)
21.劇場版 TIGER & BUNNY The Rising(2013)
22.ゴジラvsコング (2021)
23.花束みたいな恋をした(2021)
24.20世紀のキミ(2022)
25.すずめの戸締まり(2022)
26.あのこは貴族(2021)
27.シン・ウルトラマン(2022)
28.エノーラ・ホームズの事件簿2(2022)
29.RRR(2022)

映画は29本。これは50本を目標にしているので論外。RRRは神。

 

アニメ

1.魔法科高校の劣等生 追憶編(2021)
2.逆転裁判 〜その「真実」、異議あり!〜(2016)
3.平家物語(2021)
4.逆転裁判 〜その「真実」、異議あり!〜 Season 2(2018)
5.地球外少年少女(2022)
6.大正オトメ御伽話(2021)
7.アグレッシブ烈子 シーズン3(2020)
8.ザ・カップヘッド・ショウ!(2022)
9.輪るピングドラム(2011)
10.TIGER & BUNNY(2011)
11.かぐや様は告らせたい−ウルトラロマンティック−(2022)
12.SPY×FAMILY 第1クール(2022)
13.リコリス・リコイル(2022)
14.海賊王女(2021)
15.サイバーバンクエッジランナーズ(2022)
16.Engage Kiss(2022)
17.リトルウィッチアカデミア(2017)
18.名探偵コナン 犯人の犯沢さん(2022)
19.SPY×FAMILY 第2クール(2022)
20.ぼっち・ざ・ろっく!(2022)

以上20本。アニメはだいぶ見た年だった。輪るピングドラムは再度視聴なので除外するが、サイバーバンクエッジランナーズリコリス・リコイル、ぼっち・ざ・ろっく!の3本は年間どころか、オールタイムベスト級の傑作だった。このレベルのものが毎年見れるととてもありがたい。

 

ゲーム

1.BLUE REFLECTION TIE/帝
2.レッツプレイ!オインクゲームズ
3.DeemoⅡ
4.7 Days to End with You
5.ELDEN RING
6.TRYANGLE STRATEGY
7.大逆転裁判1&2
8.OPUS 地球計画
9.fault - StP - LIGHTKRAVTE
10.ファイアーエムブレム無双 風花雪月
11.ゼノブレイド3
12.Needy Girl Overdose
13.Splatoon 3
14.OPUS 星歌の響き -Full Bloom Edition-

以上。例年より10本ほど少ないので反省。個人的GOTYを挙げるなら…、悩むけどゼノブレ3かなと。ELDEN RINGも素晴らしかったが、プレイしていてあまりの長さに疲れて終盤付近で積んでしまった。クリアまでかかるプレイ時間があんまり長いのも考え物。特に近年はコンテンツ過多なので、リソースが多大に食われるのはもうつらい。とかいいながらゼノブレイド3は150時間くらいプレイしてる。

 

 

おわり

さて、なんだかんだ今年も良いコンテンツに溢れていた。来年もその兆候がすでに見えてとれるので今から楽しみ。まずは年明け20日後に発売されるファイアーエムブレムシリーズ最新作が待ち遠しくてしょうがない。あとは時間の使い方がもっとうまくなればいいと思う。

2022/11/15

すずめの戸締まり

初のIMAXレーザーで見てきた。ここ最近、劇場に行くたびに、その音響と映像の解像感に不満を持っていたので、より高精細&高音質化したIMAXレーザーには大満足。鑑賞料金に追加で500円かかるが、体験の質向上には安すぎる。やっぱりわざわざ劇場に出向く以上は、家庭と同等の高精細を保ったままの大画面、大きいだけじゃなく迫力のある音響を大事にしたい。

新海誠監督最高傑作と銘打たれていた本作。豪語するだけのことはあったように思う。日本列島を縦断するロードムービーでありながら、ヒロイックな冒険活劇。遠く離れたファンタジーのように見えて、私たちの過ごしている現実のすぐ隣にある傷跡。遠く離れた地から、目を背けていた(背けざるをえなかった)ところに帰る、巡礼の物語。からっとさせるエンタメの部分と、日々のかけがえのなさを残酷に突きつけてくる二面性には脱帽させられた。

また、劇伴にも注目したい。「君の名は。」「天気の子」に続いて、本作もRADWIMPSが劇伴を担当しているが、悪くいえば自己主張の激しかった過去2作とは異なり、あくまで“劇伴”で居続け、「すずめの戸締まり」の一員に終始していた。別にあのMVが悪いわけじゃないが、三度も続けるようなことをしなかったのは高く評価したい。また、陣内一真の参加している、みみず戦の曲がすこぶる良かった。不安を煽るメロディーと杉並児童合唱団のコーラスはまさにRPGのボス戦を彷彿とさせる。もはやこの劇伴でゲームしたいまである。ゲーム版「すずめの戸締まり」……、QTEで戸締まりしていくクソADVゲームになりそうだ。

余談。既読の人は即座に連想できると思うが、本作の一部の設定は村上春樹の短編「かえるくん、東京を救う」からきている。実は「輪るピングドラム」がリブートされたことに伴って、今年に入ってから読んでいたので、「すずめの戸締まり」を読んだ(映画の前に小説を読んだ)ときはとても驚いた。こういうふうに、世の中の創作物にはおおよそそれぞれモチーフになったものが存在するので、そうした知識の積み重ねが、より深く体験の色合いを微細にしていくと思うと、ただの娯楽の消費にも邁進が必要だと考えさせられたりもする。

3月

3月もあっという間に過ぎ去っていく。桜が満開だとかいうニュースを見て愕然とするくらい仕事と家との往復しかしておらず、いい加減外出自粛をやめてラーメン巡りでもしようかしらと思うところ。

いろんな理由から後回しにしていたけれど、Pixel 6をようやく購入。PixelからPixelへのジャンプアップなので、そこまで見た目的な違いはないが、細々としたところで世代の進化を感じている。Pixelシリーズ一番のウリであろうカメラもまだまだまったく触れておらず、なんとか時間を作っていい画を撮りに行きたいものだが。

 

ゲーム的には、月初に買った「エルデンリング」と「トライアングルストラテジー」でなかなか忙しく、その他に手を出す余裕がまったくなかった。というより「トライアングルストラテジー」をかなり熱中してやっていて、「エルデンリング」はまったく遊べていない(といっても20hはやってる)。

その「トライアングルストラテジー」は、現在プレイ時間が60hに達し、2周めが終わったところ。本作はプレイヤーの選択によって物語が分岐し、最終的にはマルチエンディングになっている。ゲームプレイで、「Moral」「Benefit」「Freedom」と銘打たれた信念ptが溜まるのを見るに、おそらくエンディングも3つ、もしくは何やら存在しそうな真エンディングを含めて4つといったところだろうか。個人的にはかなり楽しんでいて、満足度もとても高いので、せっかくならすべての要素をしゃぶり尽くしたい。だいたい100時間あれば終わるかなという目算。3月中に終わらせるのはもう不可能だが、4月の早いうちには終わらせて本格的に「エルデンリング」か他のゲームに移行したい所存。

必ずDay1からプレイしたい新作は、6月末の「ファイアーエムブレム無双 風花雪月」までないので、少しだけスケジュールには余裕がある。サマーセールで買おうと思っているタイトルがわりとあるので、それまでになるたけ積みゲーを減らして、気兼ねなく買いまくりたいところだ。